ひとりずもう


「ひとりずもう」

 

 さくらももこ 絵と文

 小学館

 

作者が青春真っただ中,まだ,将来も定まらない時の悶々とした日々が綴られています。

それを「ひとりずもう」とは…さすが,うまい!

他のエッセイに比べてテンポがやや悪いのは,そんな作者の心の迷いがよくあらわれているからこそだと思います。

そして,最後の最後で急にテンポアップ。

一体どうなるのか,読む速度も増していきます。

「あとがき」も「付録のこと」も,隅から隅までじっくり読んでください。