「日本の昔話」
柳田国男 著
角川ソフィア文庫
世界一短い手紙はビクトル・ユーゴーと出版社との間で交わされた「?」「!」というやりとりであるというのは有名な話ですが,それに負けずとも劣らないのが「木のまた手紙と黒手紙」の話に出てくる手紙のやり取りです。
題名そのものの手紙なのですが…想像してから読んでみてください。
日本の昔話といっても,グリム童話に似たような話があったり,地域によって同じ話の出だしでも落ちが違っていたり,おはなしの世界はいろいろな角度からみると本当に面白いです。
この本を一冊持っていれば話題に事欠かないような気がします。
シリーズには「日本の伝説」「桃太郎の誕生」「山の人生」「日本の祭り」「毎日の言葉」など,興味深いものがたくさんあるようです。
挿絵もなくて地味な本なのですが,噛めば噛むほど味が出ること間違いなしですよ。