「Ex-formation 皺」
原研哉ゼミ 著
中央公論新社
よく,小学生や中学生のころ,「わからないのが問題ではない。わからないのがわかっていないのが問題なのです」という先生がいました。その時はその言葉の意味自体が「わからない」のでしたが…。
武蔵野美術大学基礎デザイン学科・原ゼミで2004年度から研究が重ねられているこの「Ex-formation」とは,「わかっている」と思っているモノまで「わかっていない」ことを「わからせる」ことです。
なんだか訳がわからなくなってきますが,学生達のプレゼンテーションをまとめたこの本を読めば,なんとなく「わかってくる」はずです。
とにかく,視点の持ちようが様々でおもしろいのです。
中でも私が一番好きなのは「しわ工場」の研究です。
「しわ工場」は,たいていの家庭にあるもので,私はほぼ毎日この「しわ工場」を稼働させているのでとても身近に感じられます。
このゼミの公開講座が毎年あるようなので,来年こそは参加したいと思っています。