空が青いと海も青い。

 

『空が青いと海も青い。』

 

 駒形克己 作

 ONE STROKE

 

 仕事が入るのを待っていても,なかなかオーダーがないのにしびれを切らして,「カッテニ」授業支援をすることも多いです。「うっとうしいなあ」と思われているでしょうが,そのうち教諭と信頼関係ができてくると,気軽にオーダーしてくれることも増えてくるようです。

 それでも,もともと「本」に興味がない教諭には,なかなか理解してもらえません。

 先日,「本」とは縁が薄そうな教諭から「科学読み物を」とのオーダーを,関連単元に入るずいぶん前にもらいました。

 「こんな早くから準備するってことは,意外と本に理解があるのかも」と思って,いろいろ張り切って準備したり,ささやかな超プチ提案をしたりしてみたのですが,ご多忙も重なってか,早々と準備した「科学読み物」達は,一か月過ぎてもやや置きっぱなし状態になっています。

 科学読み物との出会いは,「本=物語」だけではなく,もっともっと広い世界への入り口を広げてくれるきっかけとなると思うので,子どもたちにぜひとも魅力的な本を届けたいと思うのですが,,,。

 あまりしつこくして,教諭自信が「本嫌い」になってしまうと困るので,今は10歩ぐらい引いているところです。

 そういえばこんな本があったなあと,数少ない私の蔵書の中から引っ張り出してきたのがこの本です。巷では「アートブック」なるジャンルに分けられているようですが,ある意味これも「科学読み物」ではないかなあと思います。そもそも,「科学読み物」という言葉の定義はあいまいです。そんなあいまいな言葉を文科省が使っているのはとても不思議なことですが,科学技術系人材の育成に力を入れている所以なのでしょうか。

 そろそろ「どうしますかあ」と声をかけるついでに,「こんな本もあるんですよお」とお見せして,どんな反応があるか確かめてみたいと思います。